淡いXmasソングを聴きながら

幼稚園の頃は、教会幼稚園に通っていたのでXmasとは無縁ではなかった。高校の時の彼女がクリスマスイブ生まれだった。思い出深い記憶もあいまって、この時期のことは他人事ではない気がする。子供の頃から大人になってもXmasを楽しんだ。独身なのでケーキを買って祝うようなことも段々しなくなったけれど、今はXmasを味わうのに素敵なものがある。

懐かしい音楽が入ったカセットテープである。

3年ほど前から中古の音楽が収録されたカセットテープを購入して、よく聴くようになった。レコードは傷をつけてしまうのが苦手で手は出さなかったのだが、x(旧twitter)のタイムラインでテープが懐かしく再生される姿の動画を見た時は胸がぎゅっとなった。再び流行りだしたカセットテープが、気軽に専門店から通販で購入できると知った。

1988年に初めてCDラジカセを買ってからも、しばらくはカセットテープを聴いていた。その内、MiniDiscつまりMDが出回るようになるとTSUTAYAから借りたCDのダビングは、それに取って代わっていった。

段々と便利になっていった。しまいには、データで音楽を聴くようになってしまった。

歴史が逆戻りしてリバイバルするのを、フィルムカメラの復活で知っていた。だからもう戻るはずのないと思っていたカセットテープが、今でも再生できると知って喜んだ。

以来、カセットテープの通販専門店で、自分が若かった頃の音楽テープを中古で買って聴くようになった。再生するためのカセットデッキは、オークションで購入したり新興ブランドが今の技術で作った新品のポータブルプレーヤーを買ったりした。

中でも、Xmasソングが入ったカセットを買って迎えたXmasシーズンは、心が和んだ。自分自身は音を聞き分けるほどの耳は持っていない。けれどクラッシックな聴き方で聴くアナログな音楽は、デジタルに慣れた自分にとって身に染みるほどだった。

あれから3シーズンくらいが経ち、Xmasソングのテープは6本に増えた。

歳をとって懐かしいテープの音楽を聴くのはまた趣がある。進歩続ける技術には、実現できないものがある。ファッションも10年周期で、同じようなスタイルが流行る。今日まで、再生に耐えうる製品を作っていたのだから、ブームが再燃して復活してよかった。

世代によって誰にとってもタイムマシンのような機能を果たすアイテムがある。それが息を吹き返すことで、淡い頃がただ蘇り安らぎになる。

最終更新日 2025-12-24 by Sasao

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